ダイナースクラブカードは、いわゆるステータスカードとして認知されているかと思います。実際にもステータスカードの中でも、ハイエンドクラスに位置したクレジットカードに属していると思います。
実際にこのクレジットカードを使って、メリットやデメリットなど、ぶっちゃけどうなの?というところをご紹介していきたいと思います。
これからダイナースクラブカードが気になる方や、実際に発行したいと思っている方の参考になれば幸いです。
クレジットカードに詳しくないと、知らない
そもそも、どの国際ブランドでもそうなのですが、高いステータスを持つクレジットカードは発行するのが簡単でないというのが、共通事項としてあげる事ができます。
他社のクレジットカードと比較して、ダイナースクラブカードは、入会審査が少々厳し目という特徴があります。
ダイナースクラブカードは今でこそ入会基準が少し緩和されて「年齢27歳以上の方」となっていますが、おおよそ年収では500万以上が基準となっていると言われています。
さらに、ダイナースクラブは医者・弁護医・税理士などの士業や、経営者、富裕層を中心に事業展開を行なってきた経緯があり、会員の年収は高めという傾向にあります。
こういった経緯から、ダイナースクラブカードは高いステータス性をもつと言われる様になっていきました。
ただ、国際ブランドでのシェア率では非常に低いシェアとなっており、そもそもダイナースのクレジットカードを知らないという方も実際にはいらっしゃいます。
【クレジットカードの世界シェア】
- 1位 VISA 56%
- 2位 Mastercard 23%
- 3位 アメリカンエクスプレス 3%
- 4位 ダイナースクラブ 1%
- 5位 JCB 1%
この様にVISAがブッチ切っています。ですから、ダイナースクラブのクレジットカードを持っている事自体か貴重ですし、お目にかかる機会も少ないということです。
所有者が少ないということで、非常に質の高いサービスを受ける事が可能なのですが、実際「知らない」人から見れば、最初はクレジットカードという認識もしてもらえない事もあります。
実際のお店での反応は?
クレジットカードに詳しくない方も実際には多くて、お店でのダイナースクラブカードを提示しても、特に何か反応が帰ってることはまずありません。
ダイナースクラブのカードは、券面が珍しいので機会に通す時にどっちの方向で機械に通せばいいのか分からず、何度もクレジットカードの表、裏を確認される店員さんもいらっしゃいます。
僕はクレジットカードに関してのブログをやっているので、他のお客さんがどんなクレジットカードで決済しているのかな?とチラ見してしまったり、どんな種類のクレジットカードを使っているのかがわかります。
でも、ほとんどの場合は、無反応です。ひょっとしたら、僕みたいな店員さんや、他の人にチラ見されて「すげー」と思われているかもしれないですね。
ダイナースクラブプレミアムカードは別格
ダイナースクラブカードは、通常のレギュラーカードとプレミアムカードの2段階になっています。
ダイナースクラブ プレミアムカードは、ダイナースクラブの中で最高位に位置するクレジットカードで、ダイナースの全てのサービスを受ける事が可能です。
実際に日本国内で利用する限りは、特に不自由もなく使えてしまいます。また、100円につき1.5マイルという最強の還元率を誇っており、メイン使いをすると驚異的にマイルを貯める事ができます。
ダイナースクラブカードのデメリット
ステータスの高いダイナースクラブカードでも、やはりデメリットが幾つかあります。そんな中で、普段から使っている中で、「う〜ん」となってしまうデメリットが何個もあります。こんなデメリットがあるんだという事は知っておいてください。
換算率の異なる特定加盟店
ダイナースクラブカードのポイント還元はは100円につき1ポイント、プレミアムカードは1.5ポイントです。しかしながら、これとは別の還元率になる特的加盟店という存在があります。
具体的には200円につき1ポイントとなり、還元率が半分の0.5%となってしまいます。
特定加盟店には次のものがあります。
電力会社
- 北海道電力
- 東北電力
- 東京電力
- 中部電力
- 北陸電力
- 関西電力
- 中国電力
- 四国電力
- 九州電力
- 沖縄電力
水道局
- 札幌市水道局
- 水戸市水道部
- 東京都水道局
- 武蔵野市水道料金等
- 甲府市上下水道局
- 横浜市水道局
- 浜松市上下水道部
- 桑名市水道料金等
- 京都市上下水道料金
- 大阪市水道局
- 尼崎市水道局
- 神戸市水道局
- 丸亀市水道部
- 丸亀市建設水道部
- 福岡市水道局
- 長崎市上下水道局
ガス会社
- 北海道ガス
- 仙台市ガス局
- 東彩ガス
- 東京ガス
- 東邦ガス
- 大阪ガス
- 大阪ガスLPG
- 日本海ガス
- 鳥取ガス
- 鳥取ガス産業
- 岡山ガス
- 広島ガス
- 四国ガス
- 西部ガス
- 九州ガス
公金・税金
- 国税
- 都道府県・市町村取扱いの各種税金
- ヤフー公金支払い
- さとふる
その他
- NHK受信料(日本放送協会)
- 国民年金保険料
- 医療用商材
- カーディーラーにおける車両購入代金
- 総合病院等大型病院
- 有料道路通行料金
- ETC利用料金
- 保険料
- プロバイダー等通信料
- 電話・携帯通話
- 有料放送サービスおよびそれら加盟店のご利用
以上、となります。
生活に直結しており、毎月の支払いが発生する加盟店が多いのが残念です。特に電気・水道・ガスなんかは、振込票や銀行引落よりも、カード決済の方が圧倒的に利便性が高いと思うので特定加盟店から外してあげる対応をして欲しいです。
Apple Pay、Google Pay に非対応
これは早急に対応してもらいたいサービスです。コンビニやスーパー、ファミレスなど、ほとんどクレジットカードを出して決済する事がなくなりました。
しかしながら、ダイナースクラブは未だにスマホ決済未対応という状態ですので早く対応して欲しいです。
改悪の連鎖
これは仕方のない事かもしれませんが、会員特典の改悪が頻発しています。特にプレミアムカードの改悪がインパクトありましました。
2018年12月21日からANAマイレージクラブの年間移行マイルの上限が、80,000マイルから40,000マイルへと半減する改悪。これと連動するように先ほどの特定加盟店に、総合病院等大型病院、有料道路通行料金、ETC利用料金、保険料、プロバイダー等通信料、電話・携帯通話料、有料放送サービスおよびそれら加盟店の利用というのが追加されました。
2019年1月7日からは、ダイナースクラブコールセンターが、24時間年中無休だったのが、月~金:8:00~20:00、土:8:00~18:00、日・祝・年末年始(12/31~1/3)の休みと、営業時間が短縮されました。
※プレミアム専用デスクは24時間年中無休にて対応
2019年9月15日までは、100円につき2ポイントの還元率だったものが、1.5ポイントに改悪になりました。
2020年2月1日から、ダイナースグローバルマイレージサービスが改悪されて、アリタリア-イタリア航空、大韓航空、ユナイテッド航空、デルタ航空のマイル移行レートが、2,000ポイント=1,000マイルと半分に改悪になりました。
と、ダイナースクラブの「お知らせ」を見れば、サービスの改悪の歴史を見る事ができます。ここのサービス内容を見ると、他のクレジットカードに見劣りするわけではありませんし、まだまだ良いレベルだと思います。
しかし、今までが良かったので、もう一踏ん張り頑張って欲しかったです。
まとめ
ダイナースクラブカードは、知る人ぞ知るといったクレジットカードになっており、受けられるサービスは非常に質の高いものになっています。
年会費こそ高額ですが、受けられるサービスに対しての費用という捉え方をすると、十分コストに見合うサービスを受ける事ができるクレジットカードとなっています。
入会の審査が、一般的なクレジットカードよりは厳しい傾向にあり、その結果、ステータス性が高くなっているのは事実です。
サービスが改悪され続けていますが、他のクレジットカードのレベルと比べるとまだまだ高い還元率を誇っています。
十分にメインカードとして使える能力があるので、是非とも発行を検討してみてはいかがでしょうか。