ANAアメリカン・エキスプレス・カードというクレジットカードは、ANA利用者、ANAマイラーに最強のクレジットカードです。名称が長いので「ANAアメックス」と記載しますがご了承ください。
ANAアメックスは、ANA(全日空)とアメリカン・エクスプレスが提携して発行しているANAカードです。
ANAカードの特典と、アメックスの特典が融合した、ANAマイラー最強のクレジットカードとなっています。
今回は、このANAアメックスカードについて、ご紹介していきたいと思います。
ANAアメックスの概要
ANAアメックスの概要は下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 7,700円(税込) |
家族カード | 最大6枚まで 2,750円(税込) |
ETCカード年会費 | 年会費無料(最大5枚まで発行可能) 初回発行手数料935円 |
国際ブランド | AMEX |
申込資格 | 20歳以上、本人に安定した継続収入がある方 |
その他 | 入会時1,000ボーナスマイル 1年継続時に1,000ボーナスマイル |
アメックスの加盟店と年会費
ANAアメックスの国際ブランドは、当然、アメリカン・エクスプレスとなっています。AMEXは日本国内でJCBと提携しており、JCB加盟店でも原則利用可能です。
日本国内であれば、JCBと提携していればほとんどの店舗で使えるという認識で間違いないでしょう。
ANAアメックスは一律の利用限度額も設けられておらず、顧客の状況に応じて設定されます。カード発行直後は、10万円〜100万円までの間で設定される事が多いようです。
本会員の年会費は7,700円(税込)、家族会員は2,750円(税込)となっています。
昨今、無料のクレジットカードがある中では強気の設定となっています。
ETCカードの年会費は無料ですが、新規発行時に手数料として935円(税込)が必要です。ランニングコストが掛からないので、問題ないでしょう。
年会費無料のクレジットカードでも、ETCカードは有料というケースが多いので、この点は評価できますね。
還元率は1.0%から
ANAアメックスは、100円につき1ポイント(還元率1.0%)となっています。高還元率Cardのの判断としている1.0%はクリアしています。
また、ポイントは税込決済金額に応じて付与されるので、地味に嬉しいところです。
ただ残念なのは、クレジットカード利用毎にポイント付与されますので、毎回100円未満の決済が切り捨てとなります。
よっぽど細かい支出を発生させなければ影響は軽微かと思いますが、念のため頭に入れておきましょう。
ANAアメックスは、アメックスのメンバー・シップ・リワードのポイント付与に準じているので、特定加盟店(ポイントの付与が無い、半減される)の存在には注意しましょう。
特定加盟店については、別記事で詳しく紹介しております。参考にご確認いただければと存じます。
関連記事:アメックスのポイント加算対象外・半減の特定加盟店を解説
ANAアメックスのポイントをANAマイルに移行するには、「ポイント移行コース」(参加費 年間6,000円(税別))への登録が必要です。
ポイント移行コースは1度参加すると、自動更新となります。ポイント移行コースに参加中はポイントの有効期限が3年から、無期限になります。
有効期限を気にせずポイントを貯めて、ANAマイルに移行できるのは大きなメリットです。
ANAマイラー必見、航空券が最高還元率となるカード
ANAグループでは最高の2.5%の還元率
ANAアメックスで、ANAグループでの利用(ANA航空券、機内販売など)で、ポイントが通常の1.5倍となります。
通常還元率が1.0%なので、1.5%にアップします。
具体的には、カード利用100円あたり1ポイントの通常ポイントに、カード利用200円につき1ポイントのボーナスポイントの加算となります。
さらに、通常のクレジットカードのポイントの1.0%の加算もあります。
つまり、ANAグループでのカード利用で、合計2.5%のポイント加算となります。
旅行会社経由の手配や、航空貨物運賃などの支払いなど一部例外があるので注意は必要です。
ANAカード特約店では、1.5%〜2%の還元
ANAカード特約店の「ANAカードマイルプラス」の提携店・対象商品では、利用金額100円または200円(税込)につき1マイルが積算されます。
通常のクレジットカード利用の1.0%付与とは別に、追加で0.5%〜1.0%でマイルが加算されます。合計のマイル付与で計算すると、1.5%〜2%になり強烈にお得です。
フライト・入会/継続ボーナスでマイルを大量に獲得できる
ANAアメックスなら通常のフライトマイル(国内線・国際線)に加えて、区間ごとのボーナスマイルがプレゼントで獲得できます。
「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%」がもらえるので、搭乗が多い方は莫大なマイルを手にする事が可能です。
また、入会時と、継続時にそれぞれ1,000マイルがプレゼントされる破格のサービス付きです。
貯まったANAマイルのお得な使い方
ANAアメックスで貯めたマイルは、ANAの特典航空券に交換するのが最もお得な使い道です。通常の換算で、1マイルは2円の価値に相当すると言われています。ファーストクラスの特典航空券に交換できたなら、1マイル7円程度の価値まで上げることが可能です。
マイルの有効期間が無期限になる
ANAアメックスの最大のメリットは、ポイントをマイルに移行する「ポイント移行コース」ポイントの有効期間を無期限にできる事です。
一般のANAカードの場合、ポイントの有効期限が2年間となっており、マイル移行後のマイル有効期間が3年です。
どんなに頑張っても最長で5年間ですので、貯める事ができるポイント、マイルには限界があります。しかしながら、ANAアメックスですとポイント有効期限を無期限で貯める事ができるので、ポイント・マイルを最大限有効に貯める事ができます。
ポイント・マイルを最も効果的に特典航空券に効果する為には、ビジネスクラス、ファーストクラスを利用する必要があります。これらの搭乗券に交換するには、それなりのマイル数が必要なのですが、ポイント有効期限が無期限であれば自由に貯める事ができます。
ANAアメックスの充実した特典
ANAアメックスは、プロパーアメックスに準じたトラベル関連の特典が付帯しており、とても充実しています。
空港ラウンジの利用
ANAアメックスと当日の搭乗券の提示で、アメリカン・エキスプレスが提供、提携する空港ラウンジを無料で利用できます。
さらに嬉しいのは、カード本会員だけでなく、同伴者1名も無料利用可能です。旅行や出張など、嬉しいサービスです。
特に家族で旅行する場合は便利です。本会員、家族カード含めると合計4名までラウンジ利用が無料で可能です。家族旅行となると荷物も多くなりがちなので、出発前に空港ラウンジで寛げるのはありがたいですよね。
ラウンジによっては無料のアルコール類があったり、シャワールーム(有料)が設置されていたりします、まず自分が利用する空港でどのようなサービスが提供されているのかチェックしてみましょう。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行の際、帰国時に空港から自宅までANAアメックス会員1名につき、スーツケース1つを無料で配送可能です。
対象は、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港と限定的ですが、そもそも手荷物無料サービスはゴールドカードから利用できるサービスなので、ANAアメックスはかなりハイレベルなサービス提供と言っていいと思います。
成田国際空港、関西国際空港は、JAL ABCカウターを利用、中部国際空港は手荷物サービスカウンターを利用となっています。
僕が利用したケースだと、関西空港から大阪市内着で、翌日着で可能でした。
大型手荷物宅配優待(JAL ABC)
JAL ABCの「大型手荷物宅配」が通常金額より1,000円割引となるサービスです。成田空港、中部国際空港で帰国時に利用可能です。
24時間日本語による無料電話サポート
レストラン予約、医療機関の紹介、緊急時の支援の日本語のサポートが受けられます。世界中のほとんどの国から、24時間、無料通話 or コレクトコールで繋がります。
普通のクレジットカードだと平日日中という対応が多いですが、ANAアメックスは24時間365日の対応で心強いです。
カードの紛失・盗難時の緊急再発行
クレジットカードの紛失、盗難にあってしまった場合、新しいクレジットカードを無料で再発行してくれます。当然、カード番号は変わってしまうのですが、カードが利用できなくなる状況を考えると、とても助かるサービスです。
海外などでは、緊急再発行として仮カードになる可能性もあります。海外でも仮発行できるのはさすがアメックスと言えます。
空港クロークサービス
空港内で手荷物預かり所で、無料で荷物を預ける事ができるサービスです。利用は当日のみだけなので、乗り継ぎの際の利用になってしまいますが、とにかく嵩張る荷物から解放されるので重宝すると思います。
最上級の付帯保険
ショッピング保険がもれなく付帯
国内・海外関係なくANAアメックスで購入したほとんどの商品に、破損・盗難などの損害を購入から90日間、年間200万円まで補償されます。
年間200万円までなのでかなり高額な商品まで対応で来ますし、さらに、スマートフォンやノートPCまで補償対象となっている点が素晴らしいです。
1事故につき、1万円の免責がありますが、ANAアメックスで大きな安心も購入する事ができます。
海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険
ANAアメックスのクレジットカードの利用付帯になりますが、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険が付帯します。
ANAアメックスの場合、家族特約があるのでとても安心できます。
補償項目 | カード会員 | 会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
疾病治療費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高3,000万円 | 最高3,000万円 |
携帯品損害(*) | 1旅行最高30万円 | 1旅行最高30万円 |
救援者費用 | 最高200万円 | 最高200万円 |
*免責3,000円、年間限度100万円
さすがアメックスというだけの補償ですが、傷害治療・疾病治療の補償(怪我や病気の入院費用など)が100万円と少ないのが気になります。
ここは年会費無料で海外旅行保険が自動付帯しているエポスカードなどを持っておけば、カバーする事が可能なので、サブカードとして持って行きましょう。
ANAアメックスのデメリット
ANAアメックスのデメリットは、他のANA一般のクレジットカード比較して年会費が高いという点です。また、電子マネーやPayサービスへの対応もパフォーマンスが良いとは言えません。
ANAマイルをがっつり貯めたい、旅行で最大限のメリット還元を受けたいという場合に、特化したクレジットカードだと言えます。
まとめ
ANAアメックスは、さすがアメックスとANAが提携したクレジットカードで圧巻のサービスを提供しています。
特に、ANAマイルを貯めている方や、ANAに多く搭乗する方、国内外の出張や旅行が多い方には圧倒的なメリットがあります。
ただし年会費が高く、電子マネー、Payサービスでのメリットは他の一般のANAカードと比較してもパフォーマンスが良いとは言えません。
しかしながら、一般のカードとしては、ANAグループでのマイル付与が1.5%になるなど、信じられいぐらいのハイスペックを備えています。
また、ANA提携カードでポイントを無期限で貯める事ができるのは、ANAアメックスかANAダイナースの2ブランドからの選択になります。
ANAマイラーの方は是非、この機会に圧倒的メリットのあるANAアメックスへの入会をお勧めしさせて頂きます。