クレジットカードの中でも、とても人気が高くメインカードとしての実力がある「楽天カード」。この「楽天カード」には、「楽天ゴールドカード」や「楽天プレミアムカード」などのラインナップされていて、どれが一番お得なのか、なかなか判断ができない場合が多いですね。
今回は「楽天カード」のラインナップの中から、最適なカードを選ぶ方法を見ていきたいと思います。
「楽天カード」に入会済みの方は今のカードが自分に合っているか、これから入会する人はどのカードにするか、参考にしてもらえればと思います。
楽天カードの基本ラインナップは5種類、実質的には4種類
「楽天カード」にはベースとなるカードとして、「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード(招待制)」の5種類があります。
この中で楽天PINKカードは、通常の楽天カードとほぼ同じスペックなので、実質的に4種類となります。
そのほかに提携カードのなどもありますが、ベースとなる4種類の基本を押さえればおのずと最適なカードが見えてきます。
楽天カード4種類の比較
楽天カードで選択できる国際ブランドと年会費は下の通りです。券種によっては選択できない国際ブランドもあるので、まずはお目当ての国際ブランドが選択できるかを確認する必要があります。
楽天カード 4種類の比較 | ||||||
年会費 (税別) |
家族会員 年会費 (税別) |
国際ブランド | ||||
VISA | Master | JCB | AMEX | |||
楽天カード | 無料 | 無料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天ゴールドカード | 2,000円 | 500円 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
楽天プレミアムカード | 1万円 | 500円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天ブラックカード | 3万円 | 2名まで無料 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」ではどちらがお得な選択か
まず、ノーマルの「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」では、どちらを選べばお得な選択なのか、確認したいと思います。
「楽天カード」より、「楽天ゴールドカード」がお得になるのは、次の場合です。
- 楽天市場で月1万円以上の買い物をする場合
- 年1回以上、飛行機で国内旅行に行って空港ラウンジを利用する場合
- 海外旅行でトラベルデスクを利用したい場合
- ETCカードを発行する場合
楽天ゴールドカードがお得になるケース1
「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」の違いは、楽天市場での「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」で+2%分のポイント加算でお得になるかどうかという点になります。
関連記事:「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」、どちらがお得!?2,000円の差は、年間12万円のラインにあり。
通常の「楽天カード」で楽天市場の買い物を利用すると、通常の決済ポイントの1%分に加えて、SPUのポイント加算で2%分、合計3%分のポイントを獲得できます。
これが「楽天ゴールドカード」なら、SPUでさらに+2%分のポイントを獲得できます。「楽天ゴールドカード」で楽天市場の買い物利用であれば、還元率は5%ということになります。
つまり、「楽天カード」から「楽天ゴールドカード」は、SUPで追加される2%分が年会費2,000円(税別)を支払ってもメリットがあるか、という点が分かれ目になります。
具体的には、「楽天ゴールドカード」が2%のメリットがるので、毎月1万円を楽天市場で購入するとすると、月間で200ポイント、年間で2400ポイント分お得になります。
ということは、楽天ゴールドカードの年会費2,000円(税別)よりも、還元ポイントのほうが上回るので、「楽天ゴールドカード」に加入したほうがメリットがあるという結果になります。
楽天ゴールドカードがお得になるケース2
楽天ゴールドカードは、国内線の空港ラウンジを年間2回まで利用することができます。
国内線の空港ラウンジの利用料は1,000円(税別)/1名という場合が多くなっています。カード特典のラウンジを年間2回利用すると、年会費の元は取れます。
ノーマルの「楽天カード」では国内線の空港ラウンジは利用できないので、国内線を利用するケースがある場合は、「楽天ゴールドカード」を選択するとよいかもしれません。
楽天ゴールドカードがお得になるケース3
海外の主要都市には、そのエリアの観光案内やレストランの紹介・予約、交通機関の予約などを日本語でやりとりできるトラベルデスクが設置されているケースがあります。
このトラベルデスクは、ノーマルの「楽天カード」では利用できず、「楽天ゴールドカード」以上のクレジットカードでしか利用できい設定です。頻繁に海外に出かけることがあり、言葉も不安という方は「楽天ゴールドカード」があれば安心です。
楽天ゴールドカードがお得になるケース4
ETCカードを発行する場合も、「楽天ゴールドカード」を選択したほうがお得になります。
ノーマルの「楽天カード」の場合、「楽天PointClub」のダイヤモンドランクまたはプラチナランクだとETCカードの年会費も無料になるが、それ以外は500円(税抜)の年会費が必要になってきます。
「楽天ゴールドカード」なら、「楽天PointClub」のランクに関係なくETCカードの年会費が無料となるので、ETCカードを発行する場合は、楽天ゴールドカードでの発行を検討したいところです。
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードでは、どっちがお得?
では、「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」では、どちらがお得なのでしょうか。
楽天プレミアムカードの年会費は1万円(税込み)で、楽天ゴールドカードとの差は8,000円(税別)となります。
この差額で、「楽天プレミアムカード」付帯のサービスを使いきれるかが、ポイントになっていきます。
具体的に楽天プレミアムカードがお得になるケースのチェックポイントは次の通りです。
- 年間に複数回、海外出張や海外旅行に行く機会があるか。
- 楽天プレミアムカード会員が申し込める「法人カード」が必要なのか。
- 楽天市場や楽天トラベルなどのサービスを頻繁に利用するか
楽天プレミアムカードがお得になるケース1
「楽天プレミアムカード」の最大のメリットは、国際線の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」に無料で申し込めることです。
しかも、付帯するのは最上級会員資格の「プレステージ会員」で、通常なら年会費429米ドル(1米ドル=110円換算で4万2900円)の会員資格です。これだけで「楽天プレミアムカード」の年会費のモトが取れるどころか、それ以上の価値がある会員資格です。
関連記事:「楽天プレミアムカード」は、楽天ユーザー必須のコストパフォーマンス抜群の1枚だった!!
「プライオリティ・パス(プレステージ会員)」なら、本会員は空港ラウンジを何回でも無料で利用できる。ただし、同伴者は1名あたり3000円(税抜)が必要になるので、家族や部下などと空港ラウンジを利用すると料金がかかってしまう点だけは注意しよう。
楽天プレミアムカードがお得になるケース2
法人カードの「楽天ビジネスカード」というクレジットカードが存在します。
年会費は2,000円(税抜)の設定で、国際ブランドはVISAのみで発行できます。他の法人カードに比べて、年会費はかなりリーズナブルな設定になっています。
ただし、「楽天ビジネスカード」は、「楽天プレミアムカード」以上の会員しか発行できない条件があります。
個人事業主や法人代表者は「楽天プレミアムカード」に加えて「楽天ビジネスカード」を持っておくと、プライベートと法人経費を分けて管理できるのでとても、便利です。
法人カードを発行する予定があるのであれば、「楽天プレミアムカード」を選ぶのがいいでしょう。
楽天プレミアムカードがお得になるケース3
「楽天プレミアムカード」は、カード到着後に「楽天市場コース」「エンタメコース」「トラベルコース」の3つのコースを選択できる。
選んだコースによって、楽天のサービスをそれぞれお得に利用できるようになっています。
「楽天市場コース」を選ぶと、毎週火曜日・木曜日の「プレミアムカードデー」に楽天市場の買い物が「+1%」の追加ポイントを獲得可能です。
「エンタメコース」を選んだ場合は、Rakuten TVや楽天ブックスの利用分に対して、「+1%」のポイント追加となります。
「トラベルコース」を選んだ場合は、楽天トラベルでオンラインカード決済をすると、「+1%」の追加ポイントが獲得できます。
さらに、海外旅行の出発時は「自宅⇒空港」、到着時は「空港⇒自宅」に手荷物を年2回まで無料で配送できる特典がついています。対象の空港がきまっていますが、この「手荷物無料宅配サービス」は、特に帰国時の荷物が多い場合にとても役立つサービスです。
ちなみに、各コースの追加ポイントは、月間1万ポイントまでとなっています。
実際のところ、このコースの選択だけで、年会費の差額8,000円の差を埋めるのは相当厳しいので、「プライオリティ・パス」か「楽天ビジネスカード」が必要か、という観点で「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」を選択することになります。
楽天プレミアムカードと楽天ブラックカードはどっちがお得?
楽天カードの中で最高峰のカードが、「楽天ブラックカード」になります。年会費3万円(税別)と、楽天カードのなかで突出して高額です。
さらに「楽天ブラックカード」は直接申し込むことはできず、「楽天プレミアムカード」などをある程度使い続けると送られる「インビテーション(招待状)」が届いた人だけが申し込めるクレジットカードとなっていて、かなりレアなクレジットカードになっています。
では、「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」、年会費の差は、2万円(税別)はどちらがお得なのでしょうか?
具体的には、次のポイントに当てはまるかがポイントです。
- 家族カードを発行する場合
- 頻繁に海外両行に行く場合
- コンシェルジュデスクを利用する場合
- 楽天のサービスを徹底的に利用する場合
楽天ブラックカードがお得になるケース1
楽天プレミアムカードだと家族カードの年会費が500円(税別)なのに対し、楽天ブラックカードの年会費は、2枚までは無料で発行できる。
当然、家族カードも楽天ブラックカードのサービスを使えるわけで、お得度はかなり高いです。
楽天ブラックカードがお得になるケース2
楽天ブラックカードも、楽天プレミアムカードと同様に「プライオリティ・パス」が付帯してくる。
「楽天プレミアムカード」付帯の「プライオリティ・パス」は同伴者は別料金となっていて、1名あたり3,000円(税別)の追加料金が発生します。
これが「楽天ブラックカード」付帯の「プライオリティ・パス」であれば、同伴者2名まで無料で利用できます。
家族カードの「プライオリティ・パス」も発行しておけば、家族4人の旅行でも全員無料で空港ラウンジを利用できて、とてもメリットがある特典です。
楽天ブラックカードがお得になるケース3
プラチナ級のクレジットカードには、コンシェルジュサービスが付帯しています。
私が年会費を払ってまでプラチナ級のクレジットカードを保有する理由が、このサービスがあるからです。
簡単にいうと、調べ物や、チケットの手配、プレゼントの手配など、面倒なことは全部丸投げできるサービスです。
できないこともあるのですが、なるべく希望に沿うような提案をしてもらえます。
当然、家族カードでもコンシェルジュデスクは使えますし、家族カードも2枚目までは無料発行です。ぜひとも家族カードも発行して、コンシェルジュデスクを使って、便利さを全員で実感してもらいたいです。
選択する国際ブランドによって利用できるコンシェルジュデスクが異なり、コンシェルジュデスクの質も変わってきます。
個人的には、Mastercardのコンシェルジュは若干質が低く感じるので、JCBのプラチナデスクを利用できるのでJCBブランドがいいかなと思います。
関連記事:楽天ブラックカード(楽天カードの最上位カード)の魅力
まとめ
人気の楽天カードについて、いろいろまとめてみました。どのカードが自分に合っているか、気づいていただけたでしょうか。
楽天カードは、メインカードとして十分利用できる実力があるクレジットカードです。
さらに、付帯する特典で「楽天カード」、「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」、「楽天ブラックカード」と分かれています。
楽天ブラックカードはインビテーション制なので、招待を受けなければ持つことができませんが、付帯する特典は一級品ですし、楽天ゴールド、楽天プレミアムカードでも十分に年会費以上の元が取れるサービスがあります。
ご自身の利用方法で最もメリットがるカードを選んでいただければと思います。