2023年6月8日（木）より、無記名Suicaと無記名PASMOカードの発売が一時中止となります。これは世界的な半導体不足の影響が大きく、カードの製造に不可欠なICチップの調達が難しくなったためです。
ここではこの事態の詳細を詳しく解説し、既存利用者や新規利用者にどのような影響があるのか、そしてどのような対策があるのかについて説明します。
無記名Suica・PASMOカードの発売一時中止の背景: 半導体不足
無記名Suica・PASMOカードの一時的な発売中止は、今全世界が直面している半導体不足の影響によるものです。半導体は電子機器の心臓部であり、特にICチップはクレジットカードやプリペイドカード、そして無記名SuicaやPASMOカードなどの発行に必要不可欠な部品です。
この半導体不足は、新型コロナウイルスの世界的な流行が引き金となっています。コロナ禍でのテレワーク需要増加や、5Gスマートフォンや電気自動車の普及などにより、半導体の需要が急増しました。一方で、製造ラインの停止や物流の混乱が発生し、供給が追いつかなくなったのです。
既存利用者への影響
この発売中止は新規のカード発行に限定されています。既に無記名Suica・PASMOの利用者は、中止期間中もそのまま利用することが可能です。
しかし、カードを紛失した場合や、新たにカードを発行したい場合には影響が出る可能性があります。それらのシチュエーションでは代替策を考える必要が出てきます。
代替策と発行を続けるカード
一部のカードは影響を受けず発売が続けられることになります。短期間の訪日外国人旅行者向けICカード乗車券「Welcome Suica」は引き続き発売されます。「PASMO企画乗車券」や「バスの持参人式PASMO定期券」など、一部の無記名PASMOカードも継続して発売される予定です。
特に注目すべきは、訪日外国人旅行者向けICカード乗車券「PASMO PASSPORT」です。このカードは6月8日（木）より、発行手数料無料のキャンペーンを実施する予定です。
まとめ
以上の情報から、半導体不足による無記名Suica・PASMOカードの発売一時中止は、新規利用者やカード再発行を予定している利用者に影響を及ぼすことが予想されます。
しかし、一部のカードは発売が続けられ、それらを活用することで一時的な不便を緩和することができます。今後の動向に注目しながら、最新の情報をチェックしておくことをお勧めします。
