今回は数あるデビットの中で、一軍を張れる「プラチナデビットカード(Mastercard)」について、解説していく。
2024年7月に普通のデビットカードから「プラチナデビットカード(Mastercard)」へ切替を行った。いろいろなクレジットカードを使ってきて、いよいよ定番というべき1軍カードが揃ってきた感じ。
【概要】プラチナデビットカード(Mastercard)
先にプラチナデビットカードの概要から書いてしまうと、こいつは誰でも発行可能な「デビットカード」だ。デビットカードだからクレカのように審査を気にする必要も、高校生だからもてないとか、関係ない。住信SBIネット銀行に口座があって、年会費の1万1千円の残高があれば発行可能。
というのも、デビットカードは支払い時に銀行口座(住信SBIネット銀行)から、即時に引き落とされる仕組みになっている。銀行口座の残高が不足している場合は、決済されない。だから残高を超えた買い物ができなくなっている。クレカのように一時的にカード会社が購入代金を立て替えてるわけじゃないから、カード会社は代金をとりっぱぐれる心配がないから、デビットカードの発行はゆるゆるなわけ。
プラチナデビットカード(Mastercard) | |
還元率 | 1.0% 1000円につき10pt |
発行 | 住信SBIネット銀行 |
国際ブランド | Mastercard |
年会費 | 1万1千円 |
家族カード | なし |
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プラチナデビットカードのメリット
高い還元率
プラチナデビットカード(Mastercard)のメリットは、なんといっても還元率が高いこと。いきなり、1,000円につき10ptだ。還元率は1%計算となる。
この「1,000円につき」というとこがミソなんだけど、1か月の利用料金に対してpt付与計算が行われる。
だから、1か月でpt換算されずに損する金額は最高で999円というわけ。
ただし、プラチナデビットカードで貯まるポイント=スマプロポイントは、ポイントを獲得した月の翌々年度3月末までとなっている。年度は会社の会計で使われる言葉だけど、4月1日から翌年の3月31日までになっている。なので、スマプロポイントの有効期限は最短で2年間。
モバイル端末保険
いわゆるスマホ保険のようなもの。プラチナデビットカード(Mastercard)に付帯するモバイル端末保険は対象端末の幅が広くて、スマホはもちろん、ノートパソコンやモバイルゲーム機なんかも対象。デビットカード会員本人だけでなく、配偶者や同居の親族が持つ端末も対象となっているからすごい。
引受保険会社は「さくら損害保険株式会社」になる。こちらは本家で「モバイル保険」のサービスを展開している。
私は元々、モバイル保険に加入(700円/月)していたが、プラチナデビットカード(Mastercard)に「モバイル保険」の付帯サービスがあったので、モバイル保険を解約した。デビットカードの年会費11,000円(917円/月)で計算すると、ほぼ元が取れている計算。
本家の「モバイル保険」と「モバイル端末保険」の保険内容は少し違うけど、私には実質影響なしと考えてもいい内容だった。
項目 | 内容 |
対象端末 | スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、スマートウォッチ、モバイルゲーム機、モバイル音楽プレーヤー |
金額 | 修理可能:最大100,000円(消費税込)、修理不能:最大25,000円(消費税込) |
端末条件 | ① 被保険者が所有する通信端末機器 ② 無線通信接続が可能 ③ メーカー発売日から5年以内の製品、または発売から5年以上でも1年以内に購入証明がある場合 ④ 画面割れ、ケース割れ、水濡れ等がなく、正常に動作 ⑤ 日本国内で発売されたメーカーの純正品 ⑥ 日本国内で修理可能 |
対象外 | 紛失、バッテリー交換、周辺機器、ソフトウェア、賃借品、違法な拾得物、中古製品(条件を満たさない場合) |
保険金支払回数 | 年1回 |
保険金支払手続き | キャッシュレス修理対応、店頭修理、修理報告書受け取り、必要書類提出 |
海外旅行傷害保険が自動付帯
プラチナデビットカード(Mastercard)に付帯する海外旅行傷害保険は、今となっては珍しい自動付帯だ。持っているだけで適用される貴重な1枚。
デビットカードなので家族カードは存在しないが、本会員の家族(配偶者や同居の親族等)に対しても保険適用がある。
もっとも使う可能性がある「傷害治療費用」と「疾病治療費用」が、それなりの保険金額となっているのもうれしい。
補償内容 | 本会員 | 本会員の家族 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円(400万円~1億円) | 最高1,000万円(40万円~1,000万円) | |
傷害治療費用 | 最高1,000万円 | 最高500万円 | |
疾病治療費用 | 最高700万円 | 最高350万円 | |
賠償責任 | 最高1億円 | 最高5,000万円 | |
携行品損害(1年間) | 最高100万円 | 最高50万円 | |
救援者費用(1年間) | 最高500万円 | 最高250万円 | |
航空便遅延費用補償 | 乗継遅延費用 | 2万円(1回の限度額) | 2万円(1回の限度額) |
出航遅延/欠航搭乗不能費用 | 1万円(1回の限度額) | 1万円(1回の限度額) | |
受託手荷物遅延費用 | 1万円(1回の限度額) | 1万円(1回の限度額) | |
受託手荷物紛失費用 | 2万円(1回の限度額) | 2万円(1回の限度額) |
プライオリティ・パスが付帯した
プラチナデビットカード(Mastercard)にはプライオリティ・パス(Priority Pass)が付帯するようになった(以前はラウンジキーでした)。プライオリティ・パスの物理カードの発行はなく、アプリ内で発行されるデジタルコードとなる。Apple Walletにも追加可能なので、追加しておくと便利。
デビットカードのデメリット
クレジットカードではない
デビットカードの一番の泣き所は、クレジットカードと同じように使えない「場合がある」ということ。具体的には、電気代や水道料金、月々のスマホ代など毎月定期的に支払いがあるような場合に、デビットカードが使えないことがある。
私は、普段は三井住友カード(NL)をメインカードとして利用しているから、プラチナデビットカード(Mastercard)はNLの100万円到達後の決済手段として、また付帯保険を目的として使用している。
そのため、デビットカードが使えないといったことで、不便に感じたことはない。とはいえ、銀行口座の残高から即引落しされるデビットカードだから請求する側の電力会社やスマホキャリアとしては、残高不足で支払いNGなんてことは避けたいということなんだろうね。請求面倒くさいだろうし。
タッチ決済に上限がある
デビットカードの制限ではなくタッチ決済側の制限になるけれど、Mastercardブランドのタッチ決済の上限は1万5千円/1回。普段はまったく気にすることは無いけれど、高額決済の時に焦ることないように覚えておきたい。
プラチナデビットカード(Mastercard)は、物理カードを持ち歩るく必要がない。Apple Walletに登録してクレジットカードのタッチ決済として利用できるし、キャッシュカードが必要な時は、住信SBI銀行アプリを使ってATMの機能を利用すれば大丈夫。必要なことは全部スマホで完結するからこそ、この1万5千円の壁はなくなってほしい。
【キャンペーン】年会費が実質タダになるヤツ
プラチナデビットカード(Mastercard)に切り替えた最大の理由が、この年会費1万1千円分のキャッシュバックキャンペーン。
キャンペーン適用には次の3つの条件をクリアする。
「2024年6月21日(金)~9月30日(月)の間に」
- プラチナデビットカード(Mastercard)に切替・新規発行
- 切替・新規発行したプラチナデビットカードをApple Pay または Google Payに設定し、タッチ決済できる状態にする
「2024年6月21日(金)~10月20日(日)の間に」
- プラチナデビットカードを合計10,000円(税込)以上利用
私の場合は初年度の年会費はキャッシュバックで戻ってくるし、次年度もモバイル保険の切り替えで実質的な負担はなくなった。
今まで全額キャッシュバックなんて無かったから、このキャンペーンは活用した方がいい。キャンペーン公式ページのリンクを下に記す。