日本で発行されているアメリカン・エクスプレスカードには「American Express Contactless」という、タッチ決済が搭載されています。
クレジットカードの右側に記載されている4本線のマークが、American Express Contactlessのマークです。
NEC Payという海外で普及している非接触IC決済サービスになり、近距離無線の国際標準である「NFC」と、ICカードの世界標準である「EMV」に準拠しています。
これにより、高セキュリティの決済が可能になっています。
American Express Contactless を使ったら止められない便利さ
「American Express Contactless」は日本、アメリカ、イギリス、シンガポール、オーストラリア、アイスランドなどで使えます。
使い方は特に難しいことはありません。American Express Contactlessターミナル(端末)に、アメックスカードをかざすだけです。
「ピッ」という音がなって、決済が成功したことを知らせてくれます。
nanacoや、WAON、Suica、Icocaなどの電子マネー決済と同じです。
American Express Contactlessはアメリカン・エキスプレスのクレジットカードと一体型になっています。
分類としては、QUICPayが搭載されているJCBカード、iDが搭載されたdカードと同じポストペイ型の電子マネーの分類となっています。
電子マネーと違い、事前のチャージが不要なので圧倒的な利便性があります。
電子マネーで支払う感覚で、クレジットカード決済が出来ます。
「アメックスで」、「アメックスをタッチで」というだけでOKです。
また、QUICPayなどを経由が対象外となっているキャンペーンなども、対象となるのが素晴らしいです。
日本の電子マネーとの違い
日本の電子マネーに搭載されているICチップの規格は、ソニーが開発したFeliCaが大多数です。
これは国際標準ではなく、日本独自の規格となっています。悲しいですが、海外に出ると香港やシンガポール等でしか使う事が出来ず、ほとんど海外では使えません。
American Express Contactlessは、Visa Pay WaveやMastercardコンタクトレスと同様に国際標準に準拠しているので、圧倒的に海外で使えます。
もちろん、日本国内でも順次拡大が進んでおり、アメックスのAmerican Express Contactlessは、コンビニ、ファーストフード・カフェなどを中心に加盟店を拡大しています。
日本国内においては、American Express ContactlessはJCBのJCB Contactlessと一緒に2018年3月13日から全国のマクドナルドで使えるようになっています。
またタクシーアプリ「JapanTaxi」や、ゼンショーグループの一部店舗でも利用できるようになっています。
当然、海外からの旅行者が多い関西国際空港や伊丹空港でも、アメリカン・エクスプレス・コンタクトレスに対応しています。
海外では、便利なので公共交通にもタッチ決済の導入が進んでいます。
ニューヨークの地下鉄の一部区間で利用できますし、イギリスではアメックスのスマホアプリをインストールすると、スマートフォン(iPhone・Android)でもAmerican Express Contactlessを利用可能です。
アメックスのカードだけでロンドンの地下鉄にSuicaのように乗車できるので、圧倒的利便性があります。
American Express Contactlessのメリット
American Express Contactlessの第一のメリットはセキュリティの高さです。
クレジットカードのカード番号とは異なる「デバイスカードナンバー」が発番されているので、本体のカード番号が加盟店に漏れることはありません。
クレジットカード利用で怖いのは、カード情報を収集して不正利用される事です。対策としてクレジットカードにはICチップを搭載したことによってセキュリティが頑健化して、複製カードの作成の難易度は上がっています。
ただし、カード番号の盗み見のリスクは残っており、防ぐことができません。インターネットで不正利用など様々な問題が発生しています。
American Express Contactlessは非接触型決済サービスなので、カード情報を見えないように支払うことが可能です。
加盟店に一切クレジットカードのカード番号を知られずに、決済を完了する事が出来ます。
Apple Payで2017年9月22日からMastercardコンタクトレス、JCB ContactlessとともにAmerican Express Contactlessが利用可能になりました。
iOS7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchをお持ちの方は、カード無しでコンタクトレス決済を行えます。
American Express Contactlessのデメリット
American Express Contactlessのデメリットは、使える店舗がまだまだ限定的である点です。
日本ではFeliCa搭載の電子マネーが高いシェアを持っています。ほぼ財布の中には、何らかの電子マネーカードが入っているという状態です。
まだまだ普及段階の、American Express Contactless、Mastercardコンタクトレス、Visa payWave、JCB Contactlessに対応を積極的に進めている加盟店が少ないのが実情です。
ローソン、マクドナルド、ゼンショーグループ等の全国チェーン店、関西国際空港、伊丹空港などインバウンド観光客が多い施設は対応しています。ちょっと変わったところだと、英国風パブのHUBが対応しました。都度、購入するので圧倒的に便利ですが、まだまだ非対応の店舗が多く、従来のクレジットカード決済をしなくてはならない店舗が多いです。
まとめ
日本国内で発行されているアメリカン・エクスプレスのクレジットカードには、「American Express Contactless」が搭載されています。
日本国内ではローソン、マクドナルド、すき家・ココス・はま寿司などゼンショーグループの一部店舗、関西国際空港、伊丹空港などで利用可能です。
高いセキュリティを実現しており、クレジットカードをそのままコンタクトレス決済に運用する事が可能です。
また、Apple Payを使えばスマホやスマートウォッチでも支払えます。
American Express Contactlessを使ったら、その圧倒的利便性から、もっと使える店が増えればいいのに!と本当に思っています。
アメックスのAmerican Express Contactlessが今後、日本でどんどん拡大していく事に期待したいです。