今回は「ダイナースクラブカード」について、2020年版としてもう一度この年会費がバカ高のクレジットカードについて、深掘りしていきたいと思います。
この記事を読んで頂ければ、なぜみんながダイナースクラブカードに憧れるのか、なぜステータスカードと呼ばれるのかという理由も少し見えてくると思います。
「ダイナースクラブカード」は日本初のクレジットカード
「ダイナースクラブカード」は、1960年に日本で発行されたクレジットカードです。クレジットカードが当たり前の世の中ですが、日本に搭乗したのはそんなに古くないのですね。
ダイナースクラブカードは以前は「シティーカードジャパン」が発行していましたが、2015年に三井信託銀行がシティーカードジャパンの全株式を取得して「三井住友トラストクラブ」に社名を変更しました。
という背景で、「ダイナースクラブカード」は現在、三井住友トラストクラブが発行しているクレジットカードということになります。
ダイナースクラブカードの特徴 | |
還元率 | 1.0%~ |
発行会社 | 三井トラストクラブ |
国際ブランド | ダイナース |
年会費 | 2万2000円(税抜) |
家族カード | あり(年会費5,000円(税別)) |
ポイント付与される電子マネー | Smart ICOCA |
「ダイナースクラブカード」は「ステータスが高い」、「年会費が高い」などをイメージする方がおおいとおもいます。
ステータスが高いクレジットカードとしては、「アメリカン・エキスプレス」などもあります。
実は、「ダイナースクラブカード」は、「ダイナースクラブ」という名の通りで「会員組織」が存在して、「ダイナースクラブカード」は「ダイナースクラブに所属するためのカード」という意味合いもあるのです。
ダイナースクラブカードは、単なる決済手段ではないんですね。
ダイナースクラブの頂点、「ダイナースクラブプレミアムカード」
「ダイナースクラブカード」の最高峰に存在するのが、「ダイナースクラブ プレミアムカード」です。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」の年会費は驚異の13万円(税抜)で、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」と同額になります。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」は「ダイナースクラブ」の最高峰カードですが、「ダイナースクラブカード」のサイトにアクセスすると「ダイナースクラブ プレミアムカード」の概要は確認できます。
しかしながら、実際にどういったサービスがあるのか、詳しく紹介されていません。
ただし、実際に「ダイナースクラブ プレミアムカード」のページにアクセスしてもほとんど情報はなく、実際に利用できる特典などは掲載されていません。
そこで今回は、「ダイナースクラブ プレミアムカード」の限定特典を中心に紹介していきたいと思います。
ダイナースクラブプレミアムカードは、入手のハードルは高いですが、入手できないレベルではないので興味のある方は是非とも次に進んでください。
関連記事:ダイナースクラブカードを実際に使ってみた「ぶっちゃけ」レビュー
ダイナースクラブ プレミアムカードは100円で1.5%還元の超高還元率カード
ダイナースクラブ プレミアムカードの最大の特徴は、ポイント還元率がとても高いということです。
通常のダイナースクラブカードは100円の利用で1ポイント還元、ダイナースクラブプレミアムカードは100円利用で1.5ポイントの還元となっています。
2019年9月以前は100円につき2ポイントの還元を誇っていましたが、残念なら改悪となってしましました。
それでも、高い還元率を誇っているのは間違いありません。ステータスカードの還元率って意外に低いケースがあるのですが、ダイナースクラブ プレミアムカードは断トツの高還元率カードです。
さらに、「ダイナースグローバルマイレージ」という、ダイナースクラブカードで貯めたポイントを提携の航空会社のマイル移行ができるプログラムがあります。
プログラムの概要 | |
年間参加料(税別) | 6,000円 |
マイル移行手数料 | 無料 |
提携先の航空会社は下記の通りです。
航空会社 | 移行レート | 年間移行上限 |
全日空 | 1,000ポイント=1,000マイル | 40,000マイル |
デルタ航空 | 2,000ポイント=1,000マイル | 140,000マイル |
ユナイテッド航空 | 2,000ポイント=1,000マイル | 120,000マイル |
大韓航空 | 2,000ポイント=1,000マイル | 120,000マイル |
アリタリア-イタリア航空 | 2,000ポイント=1,000マイル | 120,000マイル |
全日空だけが等価交換できますので、可能な限り全日空のマイルに交換するのがお得です。年間の移行マイルの上限設定が少し少ないのが気になるところです。
なお、このダイナースグローバルマイレージの年間参加料は、ダイナースクラブ プレミアムカード会員だと無料です。マイル移行料も無料ですので参加登録必須サービスとして覚えておいてください。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」会員なら、東京・銀座の「銀座プレミアムラウンジ」が利用できる
東京・銀座にはダイナースクラブカード会員専用のラウンジ「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」が利用できます。
この銀座プレミアムラウンジは、銀座ダイナースクラブカードかダイナースクラブ プレミアムカード会員が利用できます。
さらに、銀座プレミアムラウンジ内のプレミアムエリアは「ダイナースクラブ プレミアムカード」会員専用エリアとなっており、ウェイターによるドリンクサービスが受けられます。
このプレミアムエリアの利用上の注意があり、「ダイナースクラブ プレミアムカード」会員でも、子供同伴している場合は一般エリアだけの利用となってしまいます。また、大人の同伴者は有料となっています。
本当に、ダイナースクラブ プレミアムカード所有者本人用という位置づけだと考えた方がよさそうです。
もともと「銀座プレミアムラウンジ」は非常に人気スポットで大変混み合っているのが常です。年会費13万円(税別)の会員は優先的にプレミアムエリアに案内するという事は理にかなっています。
銀座ダイナースクラブカードの概要 | |
還元率 | 1.0% |
発行元 | 三井住友トラストクラブ |
国際ブランド | ダイナース |
年会費(税別) | 2万5,000円 |
家族カード | あり(年会費無料) |
ポイント付与される電子マネー | Smart ICOCA |
「エグゼクティブ ダイニング」で限定の特別サービスがある
「ダイナースクラブカード」には、どのカードランクでも利用できる「エグゼクティブ ダイニング」というサービスがあります。
「エグゼクティブ ダイニング」は、対象レストランで2名以上のコース料理を予約して利用すると、1名分のコース料金が無料になる利用必須のサービスです。
例えば、1万円のコース料理を2名で予約すると、1名分が無料となるため、支払金額は1万円となるわけです
*コース料理の代金以外のお酒などのドリンクに関しては別途料金が発生します。
同じレストランを利用できるのは半期(4月1日~9月30日、10月1日~3月31日)に一回だけと決まっていますが、異なるレストランであれば利用回数に制限がないは嬉しいですね。
「エグゼクティブ ダイニング」を年に2回くらい利用するだけで、「ダイナースクラブカード」の年会費2万2000円(税抜)のモトが十分に取れるでしょう。
この「エグゼクティブ ダイニング」には実は、「ダイナースクラブ プレミアムカード」限定のレストランもあります。
とはいえ、コース料金は通常の「エグゼクティブ ダイニング」で利用できるレストランとそれほど変わりません。
「一休.com」ダイヤモンド会員になれてお得な特典が使える!
「ダイナースクラブ プレミアムカード」会員には宿泊予約サイト「一休.com」のダイヤモンド会員のステータスが付帯します。
「一休.com」のダイヤモンド会員は、通常は6カ月間で30万円以上の利用がなければ維持できないステータスですが、「ダイナースクラブ プレミアムカード」保有者の場合、専用ページから会員情報をリンクすれば、すぐに「ダイヤモンド会員」となることができます。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」の場合は、会員情報をリンクするだけで、特に利用がない場合でもダイヤモンド会員のステータスを維持することができます。
さらに、家族カードを保有していた場合は、家族カードでの登録も可能です。
「一休.com」のダイヤモンド会員のメリットは、ダイヤモンド会員向けのスペシャル特典を利用できることです。対象のホテルや旅館ではアーリーチェックインやレイトチェックアウト、部屋のアップグレード、ウェルカムドリンクのサービスなどの特典が用意されています。
ホテルの上級会員でない場合でも、「一休.com」のダイヤモンド会員であれば部屋のアップグレードが受けられる事があるので、このサービスはおすすめです。
ダイナースクラブプレミアムカードはさらに独自サービス多数
ダイナースクラブプレミアムカードは、ダイナースクラブの中の最高峰のランクに位置します。
ダイナースクラブカードの「全ての」サービスを利用できます。
また、ダイナースクラブは新たなサービスも順次、会員に提案しており「ごひいき予約」や「サインレス・スタイル」も、もちろん利用できます。
「ごひいき予約」は、予約が取りにくいレストランのキャンセル情報が配信され、日時があえば予約できるサービスです。
「サインレス・スタイル」は、対象レストランを予約すると、店舗で会計をすることなく、後日にカードから引き落とされる仕組みです。接待やデートのときに途中退席して料金を支払うことなく、スマートに会計を済ますことができます。
まとめ
ダイナースクラブプレミアムカード会員は、これ以外にも様々な特典を受けることができます。
年会費13万円(税別)をどのように捉えるか、により判断は変わるとおもいます。
会員特典の値引きなどで元を取るのは難しいですが、独自のサービスやダイナースクラブ最高峰のサービスを受けることができると考えると、その価値は十分にあると思います。
今回、紹介できなかったコンシェルジュサービスなんかは、本当に最高のサービスです。
ただ、ダイナースクラブプレミアムカードはインビテーション制となっているので、簡単には入手することができません。
ダイナースクラブカードでクレヒスを積みながら、インビテーションが来るのを楽しみに待ちましょう。
最後に、多分イレギュラーだと思いますが、最速でダイナースクラブ プレミアムカードを入手した方法を記載しておきます。
*今、同じ事ができるかはわかりません。
関連記事:ダイナースクラブ プレミアムカードに最短で入会する方法